皆様はじめまして!千葉県一宮町にある不動産屋「有限会社ニスク カヒインテリアデザイン」社長の廣瀬です。ここでは土地を探して家を建てたい皆様に、土地を購入する際、気を付けたいポイントを解説しています。ぜひご参考になさってください!
①ライフラインの有無
【下水道】
都市部にお住まいの方には「下水」は当たり前にあるものだと思っている方も多いと思います。しかし一宮町のようないわゆる「田舎」では当たり前ではないのです。
「え?どういうこと」とよく質問を頂きますが、下水道の整備されていない地域では宅内に家主の責任で「浄化槽」を設置します。浄化槽は簡単に言うとおトイレや排水など汚れた雑排水をきれいにする「ろ過装置」です。
浄化槽できれいになった水を放流するのですが、放流先は家の前にある「側溝」や「U字溝」です。ここも見て頂きたいポイント。安い土地には「側溝」などの設備も未整備でない場合もあり、その場合は自前で整備する必要も出てくる可能性があります。周りに何もなくて「側溝」の整備もできない場合は、宅内で蒸発させる「蒸発装置」を付ける場合もあります。金額の高い土地にはそれらの設備が整っている場合が多く、相場より安い土地には別で整備が必要な場合も多くありますので注意が必要です。不動産屋さんによく確認して調べてもらってください。
【上水道】
水道の引き込みがあるかないかも大きなポイント。青い「水道のメーターボックス」があるかないかをチェックしましょう。ない場合は「前面道路にある?」かないかも重要。ない場合は長距離を引かないといけないのでこれも大きな工事費用がかかり避けた方が無難です。不動産屋さんが調べてくれますのでよく確認してください。
【ガス】
一宮町では「大多喜ガス」が天然ガスを利用した都市ガスのサービスを行っています。ガス管の整備されている場所では「都市ガス」が利用できます。これも「宅内引き込み済み」か否かを確認してコストを見積してください。「都市ガス」エリアでないところも多くあります。その場合は「プロパンガス」や「オール電化」などになってきます。都市ガスで使用していたガス器具はプロパンでは使えないので注意が必要です。
【例】
100坪1000万の土地 水道も下水も整備済み(追加料金は少ない)
100坪700万の土地 水道の引き込み?万 側溝の整備?万 浄化槽?万など、付帯費用が数百万かかる場合もあり。購入の際は事前にしっかり見積をとりましょう
②土地のロケーション
【水害の有無】
近年大雨を経験することが多くなりましたね。この先も不安定な天気が多くあるでしょう。土地を購入する際は、「近所への聞き込み」や「大雨の日に現地調査をする」など気になった土地は何度も調査することが重要です。通常の雨なら平気なのかちょっとの雨でもぐちゃっとなるのかよく調べないとあとあとつらい目にあいます。
もし、水はけが悪い土地なら「土盛りをして土地を高くする」など対策が必要な場合があります。我々も情報提供をしっかり行っていますが、近年の災害級の雨は予測がつかないので、「どんな土地なのか」をよく調査してくださいね。
③住宅ローン
【土地の事前決済】
ここで大事な「住宅ローン」について少し。土地を買って家を注文住宅で建設する場合は「土地を買って」から「家を建てる」ことになります。
マンションや建売住宅なら住宅ローンは1回で済みますが、「土地を買う時」と「家を建てる時」計2回必要になります。ここで大事なポイント。「住宅ローン」は土地単体では組めないので、建設のプランとともに金融機関に相談する必要があります。どこでもいいのでハウスメーカーの見積もりも添えて、審査をする必要があります。後でハウスメーカーを変えることもできます。
銀行によっては、土地の先行決済ができない場合もあり、頼みたい金融機関に確認をしてください。できない場合は、「つなぎ融資」として土地を購入するいわゆる「土地を買うローン」を組まなければなりません。ここは金融機関によってさまざまなので要チェックです。地元金融機関の「ちばぎん」は土地の先行決済できますが「ネット系銀行」では対応していないなどいろいろありますので注意が必要です。住宅ローンでもたついているとすぐに「現金客」に取られてしまってほしい土地が買えなくなってしまいます。
最近はスマホで簡単に住宅ローンの審査ができるようになりましたが、多くのネットバンクでいわゆる「田舎の物件の資産価値」を想定していないので本審査でダメな場合も結構あります。ので、「ちばぎん」や「ぼうしん」さんなど一宮町の地元金融機関にも平行して相談するのがベストです。